Dye Deep Violet

「オレンジの汁を目に入れてみたらすげー痛かったんですけど、なんでですか?」「 なるほどォ!するどい質問だねェ藍沢君 よし教えてあげよう 世の中にあるものはたいがい、目に入れたら痛い」

Dear lack

本日三記事目の更新です。

 

タイトルはキャラクターの名前です。

ディアラークと読みます。

一応アンデッドの世界での神様という設定で最近できあがったキャラです。

趣味がバレるけど神様は外見がおじさん。ウフ

設定などはこれから決まって行く(はずの)予定。

 

健全ですがなんとなく続きを読むからどうぞ↓

 

 

喧騒なファストフード店内には人が溢れ、満席ながら、特に外の寒気には勝てず店内で食事を摂ろうという強情な若者が、乱れがちな列を成していた。

 

男は唸っていた。

目の前に広げられたハンバーガーとポテト、LサイズのコーラというBセットのメニューを半ば睨みながら見下し、腕を組んで鹿爪らしい表情を浮かべる。

「どうしました」

向かいの席に着いていた小粋な身なりの男に声を掛けられ、眉間に皺を寄せたまま、男は顔を上げた。

「これ、何だ。美味いのか」

既にハンバーガーを頬張る相手に些か困惑した様子で、男は目の前のトレーを指し示しながら尋ねる。

「美味しいですよ。健康的ではありませんが」

もぐもぐと咀嚼しつつポテトに手を伸ばす彼が発した言葉に、男は片方の眉を吊り上げた。

「それは素晴らしい。不健全こそ美味だからな」

嬉しそうにそう言うと男は躊躇いなくハンバーガーを手に取り、大口に頬張った。

広い背を窮屈そうに丸めてハンバーガーに齧り付き、美味い美味いとはしゃぐその姿は(細やかな違和感を生じつつ)子犬とも形容し得るものであった。

「ただ、過剰に召し上がると精水がどうのこうので毛根が尽きるとか」

実に上機嫌な男に対し(一応)申し訳なさそうに付け加える向かいの男は、ポテトとコーラを交互に含んでいる。

「そうか、うん、カップ麺とおんなじだな」

目の前の食糧を胃に詰め込むことに夢中になっている男は、聞く耳持たずといった様子で、あっさり忠告を受け流したのだった。